9月から意識してほしい「再現性」の話

9月に入りましたね。
ここから特に受験生は、過去問をはじめとした実践的な問題を扱うフェーズに入っていくと思います。
そこで、この時期から特に意識してほしいのが、「再現性」を高めることです。
例えば、過去問を解いていて、
「8割取れた!」
「数学、完答できた!」
ということがあると思います。
もちろん、これは素晴らしいことです。
ただ、ここで終わらせてほしくありません。
大切なのは、
- なぜ今回はうまくいったのか?
- 次回も同じように点数を取れるのか?
- どこを改善すれば、次はもっと点数を取れるのか?
- 今回のミスを二度と繰り返さないためには、どうすればいいのか?
ここまで考えることです。
練習は何のためにあるのか?
そもそも、普段の勉強や過去問演習は何のためにやるのでしょうか。
それは、本番で合格点を取れるようにするためです。
極論を言えば、
「過去問で何点取ったか」と「本番で何点取れるか」は、そのままイコールではありません。
たまたま得意な問題が出た。
たまたま時間配分がうまくいった。
たまたまミスが少なかった。
こうした「たまたま」で取れた点数を、そのまま自分の実力だと思ってしまうと危険です。
実際、多くの受験生が、なんとなく過去問で点数を取れるようになり、なんとなく自信を持ったまま本番を迎えます。
そして、本番で思うようにいかなかったときに、
「なんで過去問では取れていたのに……」
と後悔します。
だからこそ、
「なぜ自分はこの点数を取れたのか?」
逆に、
「なぜここは取れなかったのか?次回はどうすれば確実に取れるのか?」
を、自分の言葉で説明できるようにしておいてほしいと思っています。
ここまでできて、初めて過去問演習が本番につながっていきます。
過去問は「4象限」で考える
僕自身、過去問や普段の問題を解くときには、よくこの4つに分類して考えていました。
① 100%正解できる+ 正解できる理由も説明できる
→ ここが目指すべき状態です。
② たまたま正解したor 理解が曖昧だけど正解になった
→ 正解しているからといって、安心してはいけません。
③ 理解しているつもりだったが、不正解だった
→ 「わかっているつもり」を発見する場所です。
④ 理解していない + 不正解
→ 一番優先度は低いが、出題傾向などに応じてここも②③の領域にまずは持っていう。

この中で、特に毎回洗い出してほしいのが②と③です。
なぜなら、
②・③を①に変えていけば、問題を解くたびに「確実に取れる点」が増えていくからです。
②・③を①にする方法は、基本的に2つ
では、どうやって②・③を①に変えていくのか。
基本的には、この2つしかありません。
① 仕組みを作る
例えば、
「毎回、マイナスの符号にはアンダーラインを引く」
「計算問題では最後に必ず見直しをする」
「長文では設問ごとに根拠を確認する」
など。
自分のミスを「気をつける」で終わらせるのではなく、ミスが起きにくい仕組みに変える。
② 理解度を上げる
例えばベクトルで理解が曖昧だったのであれば、
「ベクトルの問題を集中的に解く」
「解説を読んで終わりにせず、自分で説明できるようにする」
など、その分野に集中して理解度を一気に高める。
つまり、
「仕組みを作る」か「理解度を上げる」か。
この2つによって、②・③を①へ近づけていきます。
「何となく解く」と「再現性を高める」は全く違う
残り数ヶ月。
同じ過去問を解いていても、
「今回は8割だった!よかった!」
で終わるのか、
「今回は8割だった。前回より○○が改善した。一方で、②に○問、③に○問あった。次回までにここを①にする。そのために○○という仕組みを作る」
と振り返るのか。
この違いは、数ヶ月後に大きな差になります。
受験勉強は、ただ問題を解いて量をこなせばいいわけではありません。
一回の経験から、次に確実に成功できる状態を作る。
これを繰り返すことが、再現性を高めるということです。
だからこそ、皆さんにはここから数ヶ月で、「自分の基準値」をどんどん上げていってほしいと思っています。
そして、今回チェックリストを作りました
さらに今回、
「自分は毎回、基準値を上げられているか?」
を確認するためのチェックリストを作成しました。
品川会やオンライン勉強会でも、今後毎回使用していこうと思います。
そして、ぜひ皆さん自身でも、毎月日付を決めて定点観測してみてください。
「先月より何ができるようになったか?」
「まだ②・③に残っているものは何か?」
「それを①にするために、来月までに何をするか?」
ここまで確認していきましょう。
合格は、ある日突然やってくるものではありません。
「たまたま」を「確実に」に変える。
その小さな積み重ねが、最終的に本番での合格点につながります。
残り数ヶ月。
一つひとつの問題、一つひとつのミス、一つひとつの成功を無駄にせず、再現性を積み重ねていきましょう。
一緒に基準値を上げていきましょう。